朱里日記

❁小さな自叙伝からはじまる魂の冒険記❁

深呼吸

4月に入ってから体調を崩したことにより、精神的にも不安定な日が続いた。

意識的に抜け出したくも、なかなか思うようにはいかず、悶々とする時間を過ごしていたが、遂に今日はっきりとそこから抜けたことを体感した。


自分の中心に帰ってきた感じがする。

この穏やかな空間。

風に吹かれ、空を仰ぎ、道端の花々に潤いを与えられ、深い呼吸ができはじめる。

外側の何にも影響されない聖域で寛いでいる自分がいる。

ここから見渡す世界は優しくあたたかい。


ひさしぶりに水天宮までサイクリングがてら赴く。新大橋の上のベンチで隅田川の流れや、空を飛ぶ鳥を眺めた。目を閉じて風に吹かれる。最高にいい気分。

左隣のベンチに小さな女の子とお母さんが座った。女の子はお母さんに『たまには宝探しして帰ろうよ。』なんて言っている。

たまらなく微笑ましい。


''たまには宝探しして帰ろうよ。''


ひとりで呟いてみた。今度は、手をつないで隣りに並んで歩く人にはしゃぎながら言ってみたいくらいかわいい台詞だ。忘れずに覚えておこう。


お参りし、身体に良さそうな食材を買い、実家に立ち寄った。

曾祖母、祖母、父の仏壇にお線香をあげ、手を合わせた。

写真の父がちょっと笑ったように感じた。だからわたしも、ちょっと笑った。


~今夜の献立~

若竹煮

はりはり大根

鶏のつくね

豆腐と揚げの味噌汁

ごはん


ほんとに、これからは意識的にきちんとした食事を心がけていこうと思う。


おやすみなさい。良い夢を



f:id:like_nanohana:20200408221236j:plain


春の隅田川