朱里日記

❁小さな自叙伝からはじまる魂の冒険記❁

覚醒気分

ただいま、2019年7月26日(金)18:34を過ぎたところ。

スカイツリーの30階にいる。
夏休み真っ只中のいまにも関わらず、この空間をなぜか独り占め。
東京は、スカイツリーは、思ったほど人気がないのだろうか。

新海誠監督の''天気の子''が話題だ。
現在の東京の風景と自然が美しく描かれている。

''天気の子''を観に行こう、とはならなかったが、あの美しい東京の風景を高いところから見たいと思い、ここにいる。

宇宙の流れ、地球の動きと共に、刻一刻と表情を変える空。
天気予報では、15時過ぎくらいから天気が崩れる予報だったが、外れたよう。
ほんとは天候が荒れる瞬間をここで見たかった。

毎日毎日、覚醒者がひとり、またひとりと増えている。  あしたには、あなたがそのひとりになる可能性も十二分に有り得る。

わたしはずっと、この世界の細かいルールが大嫌いだった。  くだらねえルールを守ることにエネルギーを使うなら、一緒にこの時を笑って過ごそうよ、そう思っていた。  
ルールがあることにより、善悪の判断、無言の攻撃や憎しみが生じることに対する抵抗のようなものかも知れない。
けれど、ルールを守らない人間による、不慮の事故(命を奪う)は絶えない。 どれだけ注意したって、事故がなくなることはない。 だからルールは必要なのか? ルールがあっても、なくても、争いはなくならないのに? ルールは嫌いだけど、なくなればいいということを言いたい訳では無い。 わたしが考えたいことは、個人の考え方のことなのである 。さらに言うなら、個人の死生観についてなのである(急に飛躍!!)

わたしは、どんなに小さな子どもにも生まれてきた以上、死ぬ権利があると考える。

この考えはきっと一般的ではないのだろう。

誰だって愛する人が目の前からいなくなったら辛い。 けれど真実を見るなら、辛いのは生きてる人間側の問題だ。 
死んでしまえばそれ以降、身体の痛みは感じるわけないはず。  死んだ本人は苦しくなどないはずだ。

わたしは、身近な大事な人が死んだ経験としては、父と祖母しか経験していないため、これが最愛の人、または、我が子だったら、綺麗ごとになってしまう可能性は否定できない。

それでも、誰かの死を、決して誰かや何かのせいにして、乗り越えたくなどないと思って生きている。
その時は、静かに胸のなかで毎日手を合わせ、共に生きれたことに、ありがとうね、と声をかけ続けたい。

これができるかどうかは、わたしの生き方、愛し方によって決まるのであろう。

以前、東日本大震災津波で母親と自分の生と死を目の前で決断した少女の話(弁論大会のように本人が作文を読み上げていた)をテレビで目にした。  
避難所に押し寄せた津波によって母共々流されそうになった時、建物にしがみついていた彼女と手を繋いでいた母親は、手を離さないで!と娘に懇願した。  しかし、彼女は、もう無理だと悟り『お母さんありがとう。』と言って、母親の手を離したという。

彼女はその瞬間、母親の死を、自分の生を選んだ。

なんと勇敢な人だろう。  
このような場面が人生に訪れることなどまず有り得ない。  今この瞬間、母親の生死が、自分の生死が、自分に委ねられている。 そして、その決断をするのは自分以外にいない。  彼女はきっとその瞬間『ありがとう』というひと言に全てを込め、母親の手を離したのではないだろうか。

命あるあいだに、人をどれだけ真剣に愛せるか、自分が愛そのものであったことをどれだけ本気で思い出せるかによって、生も死も深まっていくのだとわたしは思う。

輪廻転生を信じてるとは言ったものの、前世の記憶があるわけでもなければ、死ぬ時どんな気持ちかなどわからない。

そう、目に見えない大事なことのほとんどがわからないことなのだ。

自身の信念を頼りに、わからないことの内にある真実を導き出す。  

どれだけ考えても、正しい答えなどわからないんだったら、できれば、ありがとうと笑顔で終わりたい。

何を信じて生きるかは、わたしたちひとりひとりに選ぶ自由がある。  

なんでこの話になってしまったのかわからないが、もしこれを目にしたあなたが、今まで自分の生と死について、大事な人の生と死について思いめぐらすことが無かったのなら、きっかけとして、一度考えてみてはどうでしょうか?

もし家族がいなく、たったひとりで生きてる(と感じてる)人がいたら、何かを愛して欲しいと思う。 何でもいい。  人間に限らず、ペットでも、植物でも、鳥でも、花でも。
全て持論、憶測ではあるが、自分から愛した人は、愛に看取られると思う。
それを信じて生きて死ねたら、どんなにささやかでも、しあわせとは言えないだろうか。

わたしはそれを信じているので、毎日愛と共に生きようと思う。



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