朱里日記

❁小さな自叙伝からはじまる魂の冒険記❁

Story of my soul

雷に打たれたように、突然の変化などないということだ。


''今ここに自分といる''


どれだけの人が言葉にしたら、なんてことのないこの事実を実感したことがあるだろう。


全ての情報(言葉)をシャットアウトした。今日という一日を、目の前に広がる世界をただ眺めるために。


明るい音楽と、美しい建造物と、人と、自分と、時間の流れと、花を眺めて過ごす。目の前に広がる世界は、愛に溢れていて、ただそれを眺めていたら涙が溢れた。


''このさみしさは、今が本当に最後の時なのだよ''


遠くから聞こえてくる聞こえない声に、


''そうだったんだよね''


心の声で答える。


気が遠くなるほどの輪廻の間、何度となく打ち砕かれた淡い夢物語の残骸をいつまでも大切に抱き抱えて、決して手放すことをせず、そんなことあるわけないと、固く信じ続けてきた。


すでに嘘のように光り輝く夢の中に生きていることをすぐに忘れては、どこまでも叶わないと信じた夢の幻想を追いかけつづけた。

余りにも永く果てしない孤独の中で、叶わない夢の中で生きることだけが自分に許された自由だったから。叶わない夢の中に安心を見ていたのかもしれない。

輪廻の果てに、いつしかそれが叶うことを諦めた。

その事実に、どれだけ打ちのめされて、傷だらけになって、ボロボロになろうとも、それが誰かに知られることはなく、癒えない傷にひとり月夜の晩、空を見上げては、慰めることしかできなかった。


ずっとずっとわたしが本当に恐かったのは、本当の望みが叶うことだったのだ。


今世、これが最後だと本能が教えてくれた。


だから、最後にわたしは本当の自分の望みを、ただひとつの夢を、叶えることを信じると決めた。信じ抜く、この恐怖を乗り越える、それだけの強さを育ててきた自信はあるのだ。


愛がここにある。

永久不変の愛がここに。


この自分でも、あの自分でもない。

魂本来の自分で、今生の目的(役目)を果たす。


本気の一本勝負

かならず勝つ!負けても勝つ!


そして、大好きな人たちと共に、ミラクハッピーワールドに生きる。



愛だけで生きていく。




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