朱里日記

❁小さな自叙伝からはじまる魂の冒険記❁

この想い




お花見をしている。



大きな公園で



大好きな人たちと。





ずっと作りたかったお花見弁当を



ほぼイメージ通り完成させ



『おいしい!おいしい!』



って、食べてもらって



またひとつ、夢は叶った。





このしあわせは、ほんとうだ。



ほんとうのほんとうだ。





……それなのに



どうしてか



やっぱりわたしは



さみしかった。






理由なんてきっとない。






それでも



そのさみしさも



嘘じゃなかった。






ねぇ、神さま



どうしてわたしはさみしいの?



こんなにもしあわせなのに



どうしてこんなにもさみしいの?






ねぇ、神さま



どこへ行ったら



このさみしさは消えてくれるの?





どこへ行ったら



わたしはひとりじゃなくなるの?





わたしがずっと待ち望んだ



人生最高の春は



この想いにつづいていたのですか?





ねぇ、神さま





わたしはこんな



いつまでたっても頼りない



自分を



どこまでも



生きていくのでしょうか?






どうか




咲き急ぐ桜と共に




この想いが、散って消えゆきますように。





どうか




それでもずっと永遠に




わたしはわたしで




ありますように。






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この想い