朱里日記

❁小さな自叙伝からはじまる魂の冒険記❁

ずれ



やっと、自分と世間とのずれを認識した。


コロナはわたしが気にも留めない間に、瞬く間に人々の死への恐怖心を捉え、発達していたことを知った。


もちろん、わたしの職場にも影響はおよんでおり、最近の客足は確実に減りつつある。


それでもそんな中、店長のKさんはこの非常事態にも、とっても呑気に構えているので、わたしもお客さんとの会話で話題に上らない限り、Kさん同様、全くもって呑気である。


一緒にいる人の影響力は計り知れない。


今朝のこと。

いつも家を出る時間の13分前に飛び起きた。

寝坊である。


一秒たりとも無駄にできず、必死に身支度し、玄関を出てから道場まで走りに走った。

頑張りの結果、なんとかギリギリ間に合い、遅刻は免れたが、着替えようとしてリュックを降ろしてびっくり!

なんと、リュックのチャックが全開だったのだ。

中から、ポロシャツ、パンツ、エプロンの3点セットを取り出そうとすると、またまたびっくり!


……ポロシャツがない。


家から出る時、3点セットだけは確実に入れたことを確認していたため、まず間違いなくチャック全開のリュックから、落ちたとみた。


服が道に落ちている時とは、このようなことが原因だったのか、と、はじめて推察できた。


それもこれも、自分が失敗したからだ。

無意味なことに思いを廻らすって、ある意味健康的だ。どうでもいいようなこと考えてる時って、元気な証拠。


結局、事の経緯をKさんに説明し、着てきていた黒いTシャツで働くことを許された。しかも、結構面白がってくれたりもした。


ありがとう!店長。

ほんと、店長の器のデカさには頭が上がらない、というより、笑ってしまう。


だって、今日は突然、

『いま、急に思ったんだけど、禁煙て金縁って言えるよね?タバコ代浮いたらお金入ってくることと同じだもんね。…いやぁ〜、今まで気づかなかったわ。』と、マスク越しにもわかる笑顔で『思いついたこと言わずにいられないんだよね〜。』なんて、言っていた。


この人の世界はいつでも平和だ。


帰り道、ポロシャツは無事回収でき(ガードレールに掛けられていた)家路へと着いた。


このまま、世間とずれながら、呑気に自分の世界を行こうと思う。



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カラフル朝ごはん🍓