朱里日記

❁小さな自叙伝からはじまる魂の冒険記❁

流れ星

昨夜のこと。


なぜか深夜2時を過ぎても、眠くならない。なんとなくこのままベッドの上で眠気がくるのを待つのは退屈だったので、スマホをいじりだす。LINEニュースにペルセウス座流星群の記事を見つける。見頃は13日未明とある。


''……ん?まさに今ではないか!''


さっそく、ヨガマット片手に住居の屋上にこっそり忍び込む。マットを広げ、夏の夜空を仰ぐ。雲は多かったが、思いのほか星が見えた。星座としては、カシオペア座がかろうじてわかったが、単体で見える星の瞬きが、宝石のようにキラキラと輝いていて美しい。


スピッツの''流れ星''という曲が好きだった。


〝本当の神様が同じ顔で僕の窓辺に現れても〟


という歌詞が途中でてくるのだが、ここで草野正宗が歌う本当の神様とは、いったい誰なんだろう?ということに、いつも思いを馳せた。


わたしは、歌詞に《神様・魔法・天使・夢・祈り》などをつかうアーティストを信頼している。


小沢健二

草野正宗

宇多田ヒカル


まだいるけど、いちばん言いたい人は内緒にしておくことにして、この方々は特に。

曲に普遍的な物語をみる。それはその人独自の感性から生まれたもので、どれも美しい。


ペルセウス座流星群に話を戻そう。


流星群が見れる可能性が低いのはわかっていたが、ただ、眠れぬ夜に屋外で夜空を見上げる時間というのはとても豊かに思えた。

わたしの夢の一部に、満天の星空が見れるところに住むというのがある。森の中のログハウスのようなおうちで、部屋にはベッドに横になった時に見上げる位置に窓があり、そこから星空が見れる設定。可愛い空想だ。それを想うだけで、しあわせが溢れてくる。やはり、夢はみているときはとびきりにハッピー。どんどん夢をみようと思う!!


ペルセウス座流星群に話を戻そう。


ヨガマットに横たわって夜空を見ているだけで気分がよかったので、時間が経つにつれ、流れ星のことは半ば忘れていた。見える方角などもまったく調べていなかったので、いまわたしの視線のある方に星が流れるかどうかもわからなかった。

そんな矢先にひとつの星が目の前を流れたのだ!

急な事態に、わたしは願い事をするどころか、びっくりして、ちょっと怖いとまで思ってしまった。胸がドキドキしていた。

流れ星を見た経験は、ほぼ無いに等しかったので、当然といえば当然だったのかもしれない。

たとえば、雷とか、台風とか、雪とか、言ってしまえば、毎日繰り返される、朝日が昇って夕陽が沈むことも、総ての自然現象って地球の(宇宙の)神秘だよなぁ~なんて、改めて感動してしまう。

ひとつの花の色やカタチをとってみても、砂浜を形成している無数の砂粒ひとつとってみても、神さまが創り出したものはみな完璧に美しい。人間だけがそのままでは生きられない特殊な生命体なんだろう。

わたしは、難しいことはわからないけれど、美しいものを美しいと思える感性は大事に生きていきたいと思う。



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流れ星と見せかけて飛行機雲!!