朱里日記

❁小さな自叙伝からはじまる魂の冒険記❁

10000歩

iPhoneの万歩計機能を教えてもらってから、

毎日10000歩を意識して歩いている。


今日はひたすら真っ直ぐ歩き続け、あっという間に4駅ほど歩いていた。もう少し頑張れそうだったが、雨上がりの綺麗な夕焼けが沈んでしまったところで、引き返すことにした。


歩きながら目に止まったのは、おしゃれな美容院と、飲食店と、誰もいない公園と、手を繋いで歩く人達だった。ただ目に止まったというだけで、感情が動くことは無い。


ひたすら歩く。

不思議に思うのは、あまり疲れないということ。わたしは小柄な分、燃費がいいらしい。体力にはわりと自信があるのだ。


それにしても、こうして歩いていると次々と流れていく景色のように、昨日のことはもうすでに遠い。あしたはどうなるかなんて、あしたの自分はどんな自分かなんて、まったく予想もつかない。


これを聞いて、

『そんなことはないよ。明日も決まった時間に起きて、仕事に行って、決まったタスクをこなして、家に帰るんだよ。』と思われた方もいるかもしれない。

確かに、それは正論だ。


が、しかし、あしたの自分が、それらを全て捨てて、飛行機に飛び乗り、突如南の島に行ってしまう可能性が100%ないとは言いきれない。決まりきった世界と、自分とを繋ぎ止めているものは、紙一重の理性だけで、本能の方にすこしでも天秤が傾いたら、いつだってその途端、自分でも想像すらできなかった方向へ発動してしまう危険をはらんでいるのだ。


また、そんな危険の香りすらない日常には、生きている実感などあるだろうか?

わたしはたとえこの世界に戻ってこれなかろうと、ほんの僅かな本能に賭けてしまうかもしれない可能性を否定しないで生きていたい。


今日は色々な気づきのあった一日。

愛がまた深まる。




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夜の川