朱里日記

❁小さな自叙伝からはじまる魂の冒険記❁

今年はどうやら、山yearのようだ。海より山づいている。

昨日キャンプのことを考えて記事にした後、実際言葉に出したら、友人と''明日山に行こう!''という話になる。……引き寄せた。

目的地は奥多摩湖

わたしは初めて行く。午後も3時を過ぎ、日がゆっくりと傾き出した頃、現地に到着。観光客もまばらで、吹き付ける風が薄ら寂しい。

湖を臨むベンチに、カップル、元気なおばさま3人組、ギターをつま弾くおじさんが座っている。わたしは離れた場所からも、ギターのおじさんが気になっている。徐々に距離が近づく。おじさんのベンチには後ろを通る人に向け、手書きのプレートが掛けられている。なに、なに?

『さすらいのギター弾きです。

    手相占いができます。

    お気軽にお声かけ下さい。』

などとある。恐らくこれは逆効果だろう。こんなの見たら、ふつうは誰も声はかけまい。

だが、わたしはふつうではないのだ。

先日、神宮橋の上でギターを弾いていた若者が気になったが、手書きのプレートは用意されていなかったため、話かけることに躊躇し通り過ぎてしまった。

今回わたしは友人に「話しかけたい!」と小声で囁いたが、笑って流された。その反応に勇気が出し切れず、しばらく湖の周りを散策したのち戻ってきたら、もうそのおじさんはそこにはいなかった。非常に後悔。前回の二の舞。

友人に恨みがまじく「一期一会だったわ…」と

嘆きを聞かせる。


初めて見た奥多摩湖はものすごく大きかった。一周するのに、ハイキングコースを4~5時間かけて歩かなければならない規模。遠くの山々と共に眺めるだけにとどめる。山の空気はおいしい。大袈裟に何度も繰り返し深呼吸をし、身体中に新鮮な空気を行き渡らせる。最高だ。自然からの恩恵を肌で受ける。


いま、私の目前にある、この空も、この山々も、この湖(水)も、この空気も、神さまが無償で与えてくださっている。なぜこんなにも素晴らしい事実をいつも忘れて生きてしまうのだろう。すぐに小さな自分に捕らわれては、小さなことに思い悩み、争いばかり起こしている。広く大きな心でいられない時は、目に見えるものが全てになっている時だ。常に自分を疑え。しあわせな状態が本当の意味で当たり前なのだ。それに気づくと、そこには、目に見えないものも含めたすべての存在への感謝と共にあることが深く感じられる。自分が生かされていることを思い知る。


わたしの尊敬する人がいつも言っていることを、いまわたしは言っている。誰かの言うことを見聞きし、簡単に感動してしまうことがあるが、それは本当に理解したことにはならない。が、脳は手っ取り早く良い気分を味わいたいから、わかった気になる。でも、本当にはわかっていないから、またその良い気分を求めて、他人の発言や発信に意識が向く。いいねやスキを疑え。いいねやスキを他人に向ける前に、自分にいいねやスキをあげる体験をしよう。そうしたら、本当の意味で自分はひとりじゃないことを思い知れるはず。


最近、一身上の都合上、物を極力買わない日々を送っている。自分が、小さなことにも感謝の気持ちを抱き、心が満ち足りていると思えている時は、不思議なことに、物欲はほとんど湧いてこない。

が、しかし、ネガティブな思考に陥っているときは、あれこれと物欲が湧いてくる。これは、満たされない心を物で埋めようとするエゴの働きだと思う。それに気づいたため、惑わされなくなった。満ち足りている時に、それが本当に欲しいものかを自分に問いかけることが重要だ。その心の状態の時に出た答えは信用していいと思う。そして、そのような時は、ほとんど何もいらないという結論に至る。わたしが思うに、物欲は無限ループだ。これには終わりがない。それは人間を生きている以上逃れられない宿命(煩悩)だからだ。けれど、回避する方法が分かったので、無駄は防げる。もう大丈夫。安心だ。

無論、わたしも女に生まれた楽しみを放棄するつもりは無いので、ヘアメイクや服はやはりその時々の流行りの流れを汲んで、変えたいのだが、あくまでも、いまの自分基準で判断しようと思う。ブランドや、雑誌広告などに振り回されることなく、質素な身なりでも、シャツには丁寧にアイロンをかけたり、口紅は必ず塗ったり、アクセサリーをポイントにひとつは付けたり、色だけでも流行りを取り入れるなど、そういう心掛けを重んじたい。あとは、中身で勝負。笑顔が美しい人を目指す。その方が自分好みだ。着飾り続けることを放棄したら気も楽になるはず。(とか言って元々そんなに努力しないタイプ‪𐤔𐤔‬)


話が飛躍した。


夜、友人のお気に入りのお店で、悩み相談を受けたが(最近このパターンが多い)山のおいしい空気効果か、頭のなかがクリーンで冴え渡っており、悩みポイントを明確に掴めたため、迷いなく背中を押してあげることができた。友人もそれにより、自分の気持ちがはっきりとわかったようで、すぐに行動を起こすと宣言した。スッキリした顔を見て、わたしは、''良かったな''と思った。


今日は友人に色々と甘えてしまったので、心の底から〝ありがとう〟を何度も伝える。あと、ハロウィンジャンボ宝くじを一枚プレゼントする。当たりますように。。


しあわせの循環。

自分にできることで、心を込めて。



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鴨ハムとイチヂクとゴルゴンゾーラのムース

~最高✨