朱里日記

❁小さな自叙伝からはじまる魂の冒険記❁

直感

台風一過


爽やかな秋晴れの空を見上げ、深呼吸。

空気がおいしい。身体中に浸透させるべく、しばらく続ける。

午前中は、洗濯や掃除に精を出し、午後から久しぶりに一万歩目指して歩くことにした。


目的地を考える。そうだ、こないだからパワーストーンが気になっていたではないか。近くにショップがないか検索。いくつか気になる店を発見。しかし、すごく行ってみたいとまでは思わない。しばらく検索を続けていると、ひとつ、店名と石の写真だけ載せてる気になる店を見つけた。店の前で撮ったと思われる写真を拡大して見てみると、ギリギリ住所が確認できた。その店はなんと、わたしの自宅から歩いて20分ほどの地にあることが判明。目的地が決まった。すぐに支度して外に飛び出す。


歩きながら、景色を見渡す。昨日の台風の爪跡と思われる小枝や草花が道に散乱している。この辺りは大した被害はなかったが、それでもやはり荒れたことが見てとれる。


そうこうするうちにあっという間に目的地に到着。店の戸はスライド式で、中のカーテンがひかれている。これは、休みかもしれない。

張り紙に営業日が書いてあった。水・土・日(第2)とある。…いや、現在休業中とあるではないか。…ガーン。ショック。

セドナ直輸入のパワーストーンというところが非常に気になる。店の前に立った印象だが、優しく穏やかな気を感じる。なんとなく商売っけも無い感じ。うーん、興味深い。

張り紙をよく見てみると、HPやTwitterFacebookのアカウントが載っていた。調べてみる。休業中の理由がわかった。どうやら、店主の女性は今現在治療薬のない癌で闘病しているらしく、手術をした2014年からセドナパワーストーンのおかげで命が続いているとのこと。昨年、念願の治療薬が開発されたことで、医師から末期宣告は受けているものの、希望を持って闘病されているらしい。

すごい強い人だなぁ~。会ったことはないが、この方が良くなるように心の中で祈りを捧げる。ぜひ元気になってお店を再開される日を望みたいと思う。


ここからさらに歩いて15分ほどの場所にある大きな公園に目的地を変更。サクサク歩く。

到着。芝生にシートを広げのびのび座る。鞄からノートを取り出す。自然の中にいるからか、夢のイメージが膨らむ。絵を描いてみる。ことばも添えてみる。最高にしあわせな気分。目の前では、親子でボール遊びを楽しんでる人たちや、のんびりカップル、犬の散歩の人など、晴天の休日らしい光景が広がっている。平和だ。


休日にひとりで公園にいる。


前だったらちょっと寂しかったと思う。だけど今のわたしは全然寂しくない。ひとりで十分満たされている。前と何が違うのだろう。

それは多分、わたしが自分と大切な人とが、愛し愛されていることを心底実感できるようになったからだと思う。芯が強くなったのだ。言葉じゃない。心が感じていることを信じられるようになったのだろう。


傷つくことを恐れて何もしなかったら、この境地には辿り着けなかったはずだ。わたしは過去の傷ついた記憶に負けずに、今この瞬間の新鮮な気持ちを基に行動し続けた。それは魂の声に従ったということだ。いつだって怖がって傷つくことを恐れているのは表層の意識(エゴ)なのだ。魂は恐れを知らない。自分を本当の冒険に導く勇気は魂が与えてくれた。そのことに気づけたことが全てかもしれない。ありがとう。本当のわたし。


縁結びの種をいっぱい撒いた日。

どの芽がいちばんに出るか待ち遠しくてたまらない。


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未来を臨む