旅支度をする。
ひとり旅など、どれくらいぶりだろうか？と、思い返していたら、2016年の年越しをひとりで江ノ島でしたことを思い出した。意外と近年。2017年の元旦の初日の出の美しさは忘れられない。晴れ渡る空の元、富士山も見事な姿を現してくれた。
その前年の大晦日に、わたしは結婚してからほぼ初めてひとりで家で年越しをした。
それまで毎年、別れた人の実家で年越しをしていたのだが、事実上離婚が決まって、その時はわたしだけ家に残ることになったのだった。月が綺麗な夜だった気がする。
年越しそばを自分のためだけに丁寧に作り、大きな海老を一本天麩羅にしてのせた。あのときの晴れ渡るような心の開放感は今でもはっきりと思い出すことができる。
紅白歌合戦と、ガキの使いを交互に気ままに観ながら、のんびりとひとり静かに過ごす時間は、どんな高価なプレゼントをもらうより、その時のわたしにとっては、価値のある贈り物だった。
息子が生まれてから約17年。
わたしは頑張って生きてきたのだな、と、実感した。
時は流れ、2019年11月。(この感じオザケンぽいなぁ〜)わたしは19歳の頃以来のちゃんとした(江ノ島は近く1泊だったから)ひとり旅に出る。
あれから20年以上も経ってしまった。
20年経ったことは間違いないのだが、あの頃と何も変わらない自分が今ここにいるような気もしている。
身体は確実に衰えたかと思いきや、自分の感覚としては、それほど変わっていないのではないか、とも思っている。
それはもう本当に、気の持ちようだと思う。自分が元気だと信じ込めば元気なのだ。
ずっと若いと思い込めばずっと若くいられるのだ。
…ということで、最小限の荷造りを心掛けてみたものの、意外とコンパクトに収まらない。ただ、考えながらまとめる作業が意外に楽しく、飽きずにあれこれやり直し、やり直し、纏める。基本大雑把な性格だが、変なところで、細かいA型特有の性質が出てきて、無いなら無いでしょうがないような小さなものが無いことに、不安になったりする。
''あれあれば安心だよな、、''みたいなもの。今の時代、なんか忘れても大概のものはその辺で入手できるので慌てることなどないのだが、そんな気持ちに気づくことで、またひとつ自分の理解に至る。そんな時は責めることなく『そうか、そうか、それ無いと不安だよね。ちっさいことだけど、大事にしていいよ〜。』と、優しく自分に声をかける。
なんとなく許された気がして、それで気も済む。
昨夜の夢はおもしろかった。
詳細は内緒だが、もう、やりたい放題の大暴れ。わがままが過ぎて笑えてくる。作り上げた舞台をぶっ壊してみんなが唖然とするカオスな現場。''こういう人ひとりいてもいいんだよな、''と、個人的に頷く。
だが、現実にはなかなかそれを請け負うチャレンジャーは少ない。明るい夢は元気が出る。
この辺で時事ネタを入れたい。
わたしの大好きな沢尻エリカが逮捕されてしまった。わたしはエリカの顔と声が1リットルの涙の時からずっと好き。『別に、、』発言のときの裏事情を最近知った。なんでも、あの会見の直前の収録で、過去に因縁のあった中山秀征の番組に出たことが、トリガーを引いたらしい。
トリガーとは、彼女が駆け出しの頃出演した歌番組の司会者であった中山が、エリカと一緒に出演した女の子たちを褒める発言をする中、何故か彼女にだけ『君はそこら辺の小学生みたいだね。』などと言ったことにエリカが大層ショックを受け、売れていくにつれ、その感情は恨みという形に変化してしまったよう。そんな事情があったなんて。
もう大人だし、心の中で絶対許さない！と思いながら、笑って対応することもできただろうに、それをすることなく、自分の気持ちを正直すぎるほど正直に表に出してしまう、沢尻エリカという人がわたしは好きなのだ。
わたしは昔から、どこかひとつでもその人の中に愛すべき要素を見つけてしまったら、その後どんな悪事(と思ってないけど)をはたらこうと、嫌いになることはない。
芸能界にいる人は、こういうことが起きたときのコメントにその人の本質が出るな、と思う。体裁ありきの対応なのか、その人の本当の声なのか、見聞きすればすぐわかる。テリー伊藤が『沢尻エリカは自分の価値を分かっていない。』と言ったようだが、それは確かに、と思った。(やっぱりなんか違うかも)
素直で正直な人が生きていくにはあまりに酷な世界だと思う。
時事ネタとか言うと、現代にグラウンディングしてる実感が湧くので、時々話そう。
いや、いや、こんなこと話してる場合じゃなーい!!
2017年 初日の出
