久しぶりにムカついた。
正しい怒り。
躊躇いなく強制リセットボタンを押す。
以上。
おしまい。
侮辱や屈辱の類は簡単に許せない。
最終的には許すが、すこし時間がかかる。
深呼吸をして心を整え、ゼロポイントに立ち返る。
さあ、ここからまた新しくはじめよう。
わたしはわたしの神聖な領域を誰にも汚させない。わたしはわたしを守り抜く。大切に、大切に、慈しんで育む。
愛ゆえに突き放してくれた人たちの、笑顔を思い出していた。
あの春の桜の木の下の思い出は、
あの夏の噴水の前の思い出は、
ずっと消えない。
これからも永遠に優しくわたしの心を支え続けてくれるだろう。
何度も何度も折れそうになる度に、思い出すんだ。
愛ならばどうするか、それを心に問い続けるんだ。
そうだ。
自分の道を貫くんだ。
ずっと会いたかった世界へ