朱里日記

❁小さな自叙伝からはじまる魂の冒険記❁

ごはん

わたしは、料理が好きだ。
おいしいものを食べることが好きだ。

結婚していた時は、朝と夜はほぼ毎日ごはんを作っていた。あと、お弁当もずっと作っていた。子どもたちにちゃんと手作りのものを食べさせることは母親としてひとつの義務のように感じていた。料理は嫌いではなかったため、苦痛ではなかったが、作ったものに対して『おいしい!』などの反応のない人たちだったため、作る張り合いというものが生まれず、わたしは自分が食べたいものを作った。そして、上手く作れた時は『もし、ママがお店やるならこれはレギュラーメニューにするわ。』などの、半ば独り言をいつも言ってたし、自分が美味しければいいや、と思っていた。

しかし、今後の人生を想うと、それじゃあ、やっぱり寂しい。理想は、田舎のおばちゃんやおばあちゃん達が集まってみんなで採れたての野菜や特産物などを持ち寄り、大勢で煮炊きし、楽しくお喋りしながら食事するようなのがしたい。子どもたちが走り回りながら、つまみ食いしてるイメージが浮かぶ。可愛い光景だ。

よし、まずは料理(一汁二菜くらい)を当たり前にやる生活の勘を取り戻さねば!
ということで、初心に帰り、まずは、ちゃんとレシピとか見ながら里芋の煮物を作った。
調味料だけはレシピを守れない。どうしても、適当にやりたくなってしまうのだ。お菓子作りの時はきちんと分量を守る。お菓子作りは科学だと、以前友人に聞いてから、いい加減にできなくなってしまった。けれど、料理とお菓子作りは別物だから問題ない。

里芋の煮物は美味しくできた。それだけでやや満足。肉じゃがみたいなのと味噌汁も作る。これだけで結構やった感。毎日継続が大変。結局、毎日続けてないと手際が良くならない。やらなくなると、よく毎日できてたもんだ、と、過去の自分に感心してしまう。勘とか感覚が大事。それが機能すれば残り物や残り野菜でアレンジ料理などもできたりする。できる限り続けたい。

今日は着物のセルフ着付けの猛練習をした。
長襦袢や着物を着ることに慣れたが、帯がクソ難しい。着付け教室の先生が丁寧に解説しながら仕上げていく動画を見ながら、何度も、『え?』『こっちに畳んでくんだよね。』『いや、わかんない。わかんない。』と、独り言が止まらない。何故先生と同じようにやってるはずなのに、全く仕上がりの美しさが違うのだろう。飽きっぽいわたしにとって根気のいる帯結びをマスターするのは至難の技だ。しかし、これをマスターしたら、ちょっとしたお出かけに着物で行けるようになったりするのかもしれない。身には付けたいところ。

昨日言った通り、いまのわたしは宙ぶらりん状態のため、文章もまったく冴えない。
大丈夫。それも今のうち。
そのうちバージョンアップして帰ってくることを誓う。



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飾り切り 蝶